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[講談社ラノベ文庫]魔法使いなら味噌を喰え! / 澄守彩

2011年12月18日
魔法使いなら味噌を喰え! (講談社ラノベ文庫)魔法使いなら味噌を喰え! (講談社ラノベ文庫)
澄守 彩 シロウ

講談社 2011-12-02
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 魔法科高校のやや劣等生


あらすじ
魔法と味噌、二つが交わるとき物語が始まる!

「魔法」という不可思議な力の存在が明らかになってから、約100年。人類は科学に匹敵する「力」として、魔法の研究にまい進した。

しかし、魔法抑止物質「MISO」――the Material of an Impedimentto the Sorcerer’s Ordersが発見されたことで、「魔法」は、特別なものではなくなり、ただの一技術として扱われることになった――。
それはそれとして、魔法学校に通う高校生・八丁屋将太が朝、味噌汁を味わっているところに乱入してきたのは、魔法発祥の地・マジエールのお姫様で――。
第1回講談社ラノベ文庫新人賞<大賞>受賞作が登場!!

 そして少女は大人になれ

 誰もがタイトルを見て思うであろう、「魔法と味噌にはどんな関係が?」と。
 端的に言うと、『無い』。あらすじを読んだ人はわかっているだろうが、『魔法抑止物質「MISO」――the Material of an Impedimentto the Sorcerer’s Orders』とあり、要するに……ギャグ?
 つまるところ、『味噌』である必要性などなかったのである。正直言ってしまうのは心が痛むが、味噌じゃなければもっといい話を書くことができたのじゃなかろうか。
 主人公特有の魔法として、魔法を無効化する味噌をさらに無効化する『MISOキャンセラー』なるものがあり、魔法が味噌によって権力を失った現代において、その魔法は喉から手が出るほど欲しいもの……。という設定。味噌じゃなくて『ジャミング』みたいにストレートなものにした方がやはり良かったのではないだろうか……。
 そんな主人公に魔法を教わろうとして、追手から逃げてまで日本にやってきた他国の王女であるヒロイン・アルテミシアをいかに祖国へ帰さないようにするかがこの作品のおおまかなストーリー。

 キャラクターについては、平等ではあっても、全てが平等に冷遇されているとしか思えない。まさかここで『魔法科高校の劣等生』の言葉を使うことになるとは。
 各キャラの印象が薄い。ただ登場回数が少ないってだけじゃない。何かが足りないと思う。具体的には『萌え』が。
 お姫様口調のキャラクターなんて個性の塊だろうとは思うが、直前に『彼女がフラグをおられたら』を読んでしまったがゆえなのか、何か物足りなさを感じる。
 悪役のキャラもスケールの割りにどこか抜けていて、どうしたものかなぁとしか。
 それから、何と言っても学校の描写が少ない。主人公および周りの人物は、奇妙な魔法を使えたりやたらスキルが高かったりするキャラクターが集まっているのだが、如何せん普通のレベルに魔法が使える人物が誰1人として登場しないので、ほとんど凄さを感じられない。

 まず舞台感を読むことに疲れを覚えた。最初に一気に説明するのではなく、説明の必要がある度に説明を入れるので、場面展開にスピード感が足りない。説明がなくてもスピード感が足りない。
 『冗長』という言葉がピッタリと言うのも酷な話だが、必要なところで必要な行数を使わない部分も感じて、もっと伸びる要素があるって意味では、まだ見込みがあると思えた。俺が何様だとも思うけど。

 さて、批判はここまでにして(何を今更とは思うが)、この作品は意外にもファンタジー(あるいはSFか?)作品の王道を踏んでいる。
 謂わば異世界から流れ込んできた魔法によって征服されかけた世界が、日本に所縁がある『味噌』で打ち消すことができる。そしてそれが浸透した世界で、唯一自分だけが味噌を打ち消せるという『異世界だったら最強』なるファンタジー作品にあるあるなアレ。ある日突然異能力に目覚めるとか、いきなり自分の素質を見抜いてくれる人に出会うとか、そういうノリを垣間見た。

 何より、ヒロインの姉であるセレスさんが性的で可愛い。最初は敵、だけど後で仲間になるってとこも王道として完璧。文句無し。それだけに若干ヒロインを間違えてしまいそうになるが


 やっぱり全体的に尺が足りないんだよなぁ……。あと1.5倍くらいページ数があれば、いくらでも善処出来たと思う。ほとんどの点が描写不足が問題だと思うし。
 2巻ではそういった所も含めて、描写してもらいたい。特に学校のシーンは欲しい。


個人的評価(S~D):C



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